倫理学演習・講読1

●科目の主題
西洋倫理学の代表的な古典三点を日本語で通読する。

●到達目標
西洋倫理学の代表的古典に関して、
1) 著者は倫理をどのようなものと考えていたか
2) 著者はどのような問いに、なぜ、答えようとしたのか。そのことは現代の日本社会に生きる我々にとって、どのような意義をもつか
3) 著者の考え方や論の進め方の特徴
の三点について、受講生が自分自身の解答を得る。

●授業内容・授業計画
毎週少なくとも100ページ以上の読書課題を課す。毎回、読書課題に関し、質疑応答を行う。課題文献についてのレポート(4000字程度)を二回課す。
具体的には下記のように進める予定であるが、必要に応じて変更する可能性もある。
1.オリエンテーション
2.プラトン『国家』第1巻〜第3巻18章
3.プラトン『国家』第3巻19章〜第5巻
4.プラトン『国家』第6巻・第7巻
5.プラトン『国家』第8巻〜第10巻
6.中間レポート執筆
7.アリストテレス『ニコマコス倫理学』第1巻~第3巻第9章
8.アリストテレス『ニコマコス倫理学』第3巻第10章~第5巻
9.アリストテレス『ニコマコス倫理学』第6巻〜第8巻第7章
10.アリストテレス『ニコマコス倫理学』第8巻第8章〜第10巻
11.カント『人倫の形而上学の基礎づけ』序言・第1章
12.カント『人倫の形而上学の基礎づけ』第2章
13.カント『人倫の形而上学の基礎づけ』第3章
14.期末レポート執筆
15.採点面接

●事前・事後学習の内容
事前学習として、テキストの該当部分を、上記リンク先にある課題に答えながら、精読してくること。
事後学習として、レポートに向け、テキストを繰り返し読み直すこと。

●評価方法
出席状況(10%)および二回のレポート(中間45%+期末45%=90%)を、担当教員による評価の対象とする。
学期末試験は行わないが、採点に関する面談を行う。
採点面接では、受講生は自らの学習活動の自己評価とその根拠を説明する。担当教員は受講生の自己評価を考慮し最終評点を決定する。

●受講生へのコメント
読書課題の量が多いが、一字一句の理解よりも、論旨は何かを考えて、大意をつかむ読み方を習得するように心がけてほしい。

●教材・参考文献
テキストは以下の本全部である。
・プラトン『国家』(上・下、岩波文庫)
・アリストテレス『ニコマコス倫理学』(上・下、光文社古典新訳文庫)
・カント「人倫の形而上学の基礎づけ」(中公クラシックス『プロレゴーメナ・人倫の形而上学の基礎づけ』所収)
 参考文献は必要に応じて授業中に紹介する。


倫理学演習・講読2

●科目の主題
英米倫理学の代表的な古典五点を日本語で通読する。

●到達目標
英米倫理学の代表的古典に関して、
1) 著者は倫理をどのようなものと考えていたか
2) 著者はどのような問いに、なぜ、答えようとしたのか。そのことは現代の日本社会に生きる我々にとって、どのような意義をもつか
3) 著者の考え方や論の進め方の特徴
の三点について、受講生が自分自身の解答を得る。

●授業内容・授業計画
毎週少なくとも100ページ以上の読書課題を課す。毎回、読書課題に関し、質疑応答を行う。課題文献についてのレポート(4000字程度)を二回課す。
具体的には下記のように進める予定であるが、必要に応じて変更する可能性もある。
1.オリエンテーション
2.ホッブズ『リヴァイアサン』序説〜第9章
3.ホッブズ『リヴァイアサン』第10章〜第16章
4.ホッブズ『リヴァイアサン』第17章〜第25章
5.ホッブズ『リヴァイアサン』第26章〜第31章
6.ロック『統治二論』後編第1章〜第8章
7.ロック『統治二論』後編第9章〜第19章
8.中間レポート執筆
9.ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』序・第1章〜第6章
10.ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』第12章〜第15章・第17章・結論としての覚書
11.J. S. ミル「功利主義」第1章〜第3章
12.J. S. ミル「功利主義」第4章・第5章
13.J. S. ミル『自由論』第1章・第2章
14.J. S. ミル『自由論』第3章〜第5章
15.期末レポート執筆・採点面接

●事前・事後学習の内容
事前学習として、テキストの該当部分を、上記リンク先にある課題に答えながら、精読してくること。
事後学習として、レポートに向け、テキストを繰り返し読み直すこと。

●評価方法
出席状況(10%)および二回のレポート(中間45%+期末45%=90%)を、担当教員による評価の対象とする。
学期末試験は行わないが、採点に関する面談を行う。
採点面接では、受講生は自らの学習活動の自己評価とその根拠を説明する。担当教員は受講生の自己評価を考慮し最終評点を決定する。

●受講生へのコメント
読書課題の量が多いが、一字一句の理解よりも、論旨は何かを考えて、大意をつかむ読み方を習得するように心がけてほしい。

●教材・参考文献
テキストは以下の文献全部である(ミルのテキストはMoodleにて配布する)。
・ホッブズ『リヴァイアサン』(上)(ちくま学芸文庫)
・ロック『完訳統治二論』(岩波文庫)
・ベンサム『道徳および立法の諸原理序説』(上)(下)(ちくま学芸文庫)
・J. S. ミル「功利主義」(『J. S. ミル功利主義論集』京都大学学術出版会、所収)
・J. S. ミル『自由論』(光文社古典新訳文庫[2006年版・山岡洋一訳])
参考文献は必要に応じて授業時間内に紹介する。


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